第八章 モデルルームの上手な見方 

「もちろん見ていきます。」と隆。今日来たのはモデルルームが見たかったからなので、ここで帰るのは物足りない。

「それではご案内いたします。その前に、お手洗いなどは大丈夫ですか?それでは、まず模型コーナーで1/100の建物を見ていただき、それからモデルルームへ行きましょう。」

 言われるがままにお手洗いに行く二人。ペースは完全に握られている・・。

「さあ、こちらが模型です。まずは、こちら側が駅方向で、南はこちらです。南西向きと南東向きの2棟がくっついている形です。今のお住まいはどちら向きですか?朝少し明るいなら東方向かもしれませんね。今は3階にお住まいですね。現在のお住まいには満足して・・少し狭いんですよね。高さや日当たりについてはいかがですか?」「うーん、三階位がちょうどいいと思って。エレベーターが止まっても階段で上がれますし。」妻は「少し洗濯物が乾きにくい時がありますね。日陰になるんです。前の5階建てで、冬は特に。」

「はい、それでは、こちらの敷地は、前の建物との間に7mの通りを挟みますので、将来的にも日陰にはなりにくいと考えられます。その先はおよそ7階建てくらいしか建ちません。高さの規制がありますので。そして、南方向を向いているので乾きはいいと思います。3階でもよろしければ、一旦は3階のこの辺りのお部屋の想定でモデルルームの方もご案内させていただきますね。丁度このEタイプがモデルルームになっておりますので、想像しやすいと思いますよ。それではお二階へ行きましょう。」

2階に上がるとスリッパに履き替えるようになっており、絨毯の廊下へ通された。いくつかのパネルがあり、説明される。あまり聞いてなかった。玄関ドアが開いていて、中が少し見えるのが気になっていた。パネルには設備、セキュリティ、地震の時のこと、構造などが書かれており、後程パンフレットにも書いてあるので大丈夫で、設備もこれからモデルでも見られるのでと言っていたのでうわの空で聞いていた。地震は聞いておいた方が良かったなと思った。ーA

 モデルルームは70㎡の角住戸だった。窓が多いと説明を受けた。「玄関は広くなっておりますが、オプションでこのようにもできます。」と、実際は廊下が950mmの幅の廊下で、車椅子になっても通れる幅を確保しているらしい。うちは関係ないと思ったが、明日事故に遭い、そうなるかもしれないという話は刺さった。思いがけない悪い運命に対して対応しておけるとやっぱり安心できる。そのような発想が大事だなと思った。-B

洋室1(主寝室)6畳を見た。大体3LDKを考えるなら5畳、6畳あたりで部屋が3つあってという基本があるので、6畳はこのくらいだとご確認くださいとのこと。続けて洋室2(子供部屋)を見た。「お子さんがいれば子供部屋ですね。収納は扉3枚分あり、十分だと思いますよ。」

トイレ、お風呂、洗面台と通り、最後はリビングに通された。

リビング・ダイニング(17畳)+キッチン(3.1畳)の間だった。さすがに大きく感じた。「3つ目の洋室をリビングと一体にしているので広いと思います。夫婦二人、小さい子がいて3人ならばこのような2LDK使いができます。こちらはウオールドアというもので、壁にしまえる扉を閉めると3LDKになります。3LDKと2LDKの両方が使える部屋なので人気です。」

それからはしばらく自由に行って戻ってくまなく設備を見た。食器洗い機だけでも新しい生活という感じがして、家事が楽にできるなと隆は思った。いつもそれほどやらないくせに。バルコニーも奥行きが1.8mと広く、洗濯物が干しやすい感じが伝わった。生活しているイメージが沸くとつい時間が経つのを忘れて没頭してしまう。お腹が鳴っているのも気にせず見まくった。

「いかがですか。これで70㎡ですが、大きさとしては狭いですか?十分ですかね。良かったです。それならこの70㎡くらいの大きさだと間取りは3タイプほど他にもありますし、設計変更したプランと標準プランとありますからまた下で図面でご説明させていただきますね。それでは下にまた降りましょうか。」

続く

今回の振り返り

A.地震について。地震については重要事項説明(第六章 契約)で詳しく説明する事項だが、購入が決まる前にしっかりと理解しておきたい。日本の基準の建物であれば100年に1度レベルの震災でも倒壊はしないと言われている。ここで、地震の際の優先順位を確認すると、一位は命が助かること。なので倒れないことはとても重要。命を守るために、建物は強固なので、ぜひ倒れるタンスや本棚は置かないことが望ましい。収納は十分ついていれば、なるべく置き家具は置かない。後は火の元に気を付ければ安心して住めるのではないか。地震対策はこの点を踏まえて聞いておいてほしい。

B.悪い状況を考えて対策をとるのは家探しではよく出てくる。ローンの章で説明するつもりだが、生命保険の分野がこれ。けがをした、そして一家の収入が途絶えたなどのリスク回避について今後も例を挙げ、もれなく説明していきたい。モデルルームでの確認すべき点は、今の車いすの幅と、手すりがつけられる下地が入っているか。トイレが引き戸だとなお良いなど。介護を念頭においても分かりやすい。これは経験者に聞いたらもっといろいろ不都合が出てくると思う。

以上、模型とモデルでの考察でした。

次回は「モデルルームの落とし穴」について書きたいと思います。

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