第十一章 生涯の家の支払い額

「もうひとつ質問していいですか。いつ頃までには家を購入したいですか。」

「今年のうちに決められればいいのですが、妥協して急いで買う必要もないので、焦らず、あまり期限は切らずに決めようと思います。」

「そうですよね。今の賃貸もご不満は少ないですしね。」

「家賃は確かに勿体ないですね。」

「はい、今日のお話の中心はここです。今ちょうど大事な局面に差し掛かっています。」

「日本人の平均寿命は伸びています。もうすぐ女性は90歳です。そして、一番長寿だと思われていた沖縄人はかなりランクを落としているようです。意外ですよね。沖縄の人が一番長寿だと思っている人はまだ多いと思います。これまでの常識だと思っていたことがすでに事実ではなくなっています。ご自身の代の平均余命は何歳くらいになっていると思いますか。」

「医療の発達により100歳を超えるんじゃないかと書いてある本を読みました。」

「多分今よりは長生きするでしょうね。ですから100歳もおかしなことではない。医療はこの先も伸びてき、死に至る病気が治せるようになるでしょう。そうしますと、120歳生きるかもしれません。60歳なんてまだ若いねと言われる時代かもしれません。恐ろしいことに、人は定年まで40年間働いて60歳になり退職するというのが今の一般的なサラリーマンでしょう。その後100歳まで生きる人は、収入が年金だけになって40年あるんです。年金をもらっていても自宅に払うお金は出ていきます。今の家賃を100歳くらいまで、キリのいいところであと70年払ってみてください。12か月×70年=840か月。仮に月10万平均の家だと8400万円飛んでいきます。5万円の1LDKのアパートで4200万です。更新料は別です。もちろん”家賃補助”なんて老後にはありません。老後でも0円で住める家はありません。どうせ4000万以上掛かってしまうのであれば、早いうちに買ってしまって、ローンが終われば後は管理費、修繕費などランニングコストだけなので4万円台で住めるようになる方が割に合っています。100年生きる時代にずっと賃貸というのは損というより、長生きすると致命傷です。」

「・・・・そうですね。」

「買って資産として持っていれば、途中で売っても幾らかは返ってきます。中古で家を売って、0円ということはありませんよね。家に払うお金は大きくても、売れば戻ってくるものも多いのです。賃貸ですと、出ていくときは更に原状回復でお金を取られるくらいなので0円以下でしょう。それがリスクです。ですから、いい家があるまで賃貸でというのは正しいと思いますが、いい家がなかったら買わないというのは将来について無計画なのと同じです。人生設計をしっかりして、その中での答えとして賃貸というならいいのです。買った方がいいと思ったら、早い方が利があります。具体例を挙げて説明しましょうね。この先の話はファイナンシャルプランの話です。私はFP技能士という国家資格を持っています。家の話から一旦遠ざかりますのでまたこれは来週にしましょう。今日は「はじめてイエサガし」の日ですから家の話をしましょうか。

「ありがとうございます。それは興味あるよね」と夫婦。

「家を買ってもらうのが仕事ではなく、お客様の考える人生設計に対し、ウエイトの高い家について部分的にアドバイスするのが本物の仕事だと思っています。先ほどの「ずっと賃貸」というのに大きなヒントが一つあります。賃貸よりも払いたくないという気持ちになれば、正しい「予算」が見えてきますから。そして、何年生きて、退職金をもらって、子供に面倒を見てもらってなどというそれぞれの家庭環境、家族計画がある。パーソナルな人生設計を一緒に考えていかないと家の予算は見えてきませんので、ここは一度「FP相談会「」というのをお勧めします。無料のイベントです。プロと個別相談ができます。本来は相談は有料になるはずですが、今なら申し込み無料です。いかがでしょうか。家探しにはつきもののFP相談をこのタイミングで考えておいてください。」

「分かりました。」「お願いしとく?」

「それでは来週はいかがでしょう。特に持ち物は要りませんが、源泉徴収票など収入が分かるもの、あと家計簿でもあればなおいいです。」

「分かりました。」

「ファイナンシャル相談は2回1セットです。最初はインプットです。お客様の現状を把握することが中心です。そして後日、もう一度アポイントを取り、そしてアウトプットをしていきます。FPからのアドバイスを聞き、更に相談するという流れです。ご興味持たれましたか。来週再度ご足労いただきますが、よろしいでしょうか。」

そんなこんなで、来週も来ることになる2人だった。

続く

考察:100年生きる世の中で、「これだけ貯金すれば大丈夫」といったような答えが出ているとは思えない。ニュースで国の機関が、老後2000万足りないといった発言が問題になっていたが、実際どう感じられただろうか。足りないんだろうなと正直思った人が多いのではないかと思う。今我々にはまだ時間があるので、対策を講じ、死の前にお金の心配もする惨めな最期にならないようにしたいものである。FPはそのためにもっと活躍し、発信し、目立たなければいけないと思う。

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